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幼少期、血のつながった母を『この人はお母さんじゃない』と思ってた。 小学校低学年の頃、どうしてお母さんは私に優しくされないんだろう?と思い、どうしたら優しくしてくれるのかいつも考えてた。 100点取れば褒めてくれるかなと思って勉強をしたけれど、学校で1番になっても塾で1番になっても、「スポーツはダメね」と言われ、運動を頑張ったら「好きなことばかりできていいわね」と嫌みを言われ。 家の手伝いをすれば「台所を触らないで」と言われたものでした。 この人は母親ではなく女の人なんだと高学年で思い、中学、高校の頃には「単なる子どもなんだな」と冷めていて、だけど心のどこかではずっと母親の愛情が欲しくて欲しくて、ずっと追いかけてた。 そんな気がします。 母親の抱えていた事情もありました。 うちは祖父が典型的なモラッサーで、祖父から受けるストレスを私に向けることで発散していたことが大きいと思う。 私が生まれたことで、育児や私のことで攻撃されることが増えたことから、私が疎ましくなっていったらしい。 「生まれてから、可愛いと思えない」 と面と向かって言われた時はショックだった(笑) じゃあなんで、弟はとっても可愛がっているのに私はダメなんだろう? というのがまた悩みの種だったんだけど、弟と接しているときの母はすごく優しく楽しそうだったので、悲しかったけどその光景は好きだった。 どんなに頑張ったって、私じゃダメなんだなと変に悟ったような気になって、自分の気持ちはそのまま置き去りにし、他に夢中になれることを探してそこに自分の居場所を探したり作ったり。 そこで出会った人と1年足らずで結婚。 平穏で愛情のある家庭を作ろうと希望でいっぱいだった結婚で、見事に相手選びに失敗した。 元夫は私が母親とのことで散々味わった嫌な思い出を見事に再現してくれたし、私を傷つけるという意味では母親より上手だった。 なんでだろうね? 何よりも嫌っていた環境を、自分で選んでしまうなんて。 暴力の連鎖、という言葉の意味を重く感じるようになったのは、元夫のところから脱出し、離婚し、母親からも元夫からも遠く離れた土地でようやく2つの家庭に距離を置いて眺めることができるようになったからだと思う。 愛情に飢えて、ストレスのある不安定な状態を『普通』として育ったが故に、自分が『不安定』な状態で『安心』してしまう性質になっていること。 ちょっと行き過ぎな言い方になってしまうけど、不幸でないと安心できない。 本当の意味でそれは安心じゃないんだけど、知らず知らずのうちにではなくて、それは自分の本能に似たようなものが自ら選んでいるんだなってこと。 こんな風に幸せになりたいって思いながら、全然違うことを自分でしていたみたい。 うーん、上手く書けなくてごめんなさい。 標題の『暴力は連鎖するのか』。 悲しいかな自分の経験から、連鎖することがある、と言わざるを得ない。 実際、暴力を受けて育った人の中には、怖いから子どもは生まないと言う人も多くいるし、そういう意味で私も育児のプレッシャーは感じます。 特に娘がお腹にいる頃は、自分のような思いをさせちゃいけないとか、母と同じ血が流れているのだからいつ同じことをしてしまうかわからないとか、すごく怖かった。 だけど娘を産んだ時にね、そういうのぜーーーーんぶ吹っ飛んで。この子のためなら何でもできるなぁって思ったし、自分の中からそういう感情が出てくることが不思議で不思議で、嬉しくて仕方がありませんでした。 暴力は連鎖してしまうことがある。 だけど、連鎖は断ち切ることもできる。 自分の結婚では連鎖を繋いでしまったけどね。 愛しているか愛していないかはそれ以前の問題で、私はもう母親や元夫のことにはノータッチ。 大事なのは愛情がまっすぐ届いているか、伝わっているかどうかだと思う。 いちばん近くにいる人に自分は愛されているっていう安心感と自信は、子どもの心が健やかに育つ原点だと思ってる。 暴力で受けた傷は、その連鎖を断ち切ることで本当の意味で癒されるのかもしれません。 とすると、一生の課題だな(・・;) そしてそんな私の事情は関係なく、娘にはおおらかに育って欲しいものです。 娘が自信を持って、自分の人生を選んでいけますように。 にほんブログ村 にほんブログ村
by nicomonami
| 2011-05-30 14:25
| 離婚のこと
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